犬をお風呂に入れた後、毛を乾かすのに犬用のドライヤーが適しています。しかし、「犬用のドライヤーが手元にない」「犬が怖がって使えない」といった状況に困ったことはありませんか?
布団乾燥機や人間用のドライヤーなど、身近なグッズを代用できる方法を知りたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
では、ドライヤーの代用品を使う際には、どのような工夫や注意が必要なのでしょうか?また、犬をドライヤーで乾かさず自然乾燥させる場合にはどんなリスクがあるのでしょうか?
この記事では、愛犬を安全に乾かすための具体的な代用品や使い方、注意点について解説します。
犬を乾かす時間を短くするのに使える時短アイテムも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
犬のドライヤー代用に使えるグッズ3選
犬用のドライヤーがあると安心ですが、身近なもので代用できれば追加で費用もかからず収納にも困らず助かりますよね。
ここでは犬用のドライヤーの代用品として使えるグッズを3つご紹介します。
人間用ドライヤー:冷風で活用する
人間用のドライヤーで代用する場合は、温風モードではなく冷風を使用しましょう。
人間用のドライヤーは、70~100℃の風がでるものが多く、速乾機能の高い製品では125℃と高温になります。
犬用のドライヤーは40~60℃に温度が設定されているものが多いため、人間用のドライヤーの温風では熱すぎることがわかります。
実際に定番のドライヤーを調べたところ、温風の場合に以下の温度の風がでていることがわかりました。
製品名 | 温風使用時の温度(公式サイトより) |
コイズミ ダブルファンドライヤー「MONSTER」 | 約95℃ |
サロニア スムースシャインドライヤー | 約75℃ |
パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G | 約125℃ |
ケアモードなどで低温の温風が出る場合はそちらを使用することもできますが、使用時には犬の被毛とドライヤーの間に手を入れるようにし、温度を確認しながら乾かしてあげましょう。
布団乾燥機:犬の乾燥におすすめしない4つのポイント
布団乾燥機で犬を乾燥させることもできますが、あまりおすすめしません。
その理由は大きく4つです。
- 布団乾燥機は布団の中で寝かせて使うものなので、固定して使う必要のある犬の乾燥には不向き
- 温度調節が難しい
- 犬の毛を吸い込むことで、故障するリスクがある
- 風量が弱く、乾かすのに時間がかかる
以下に代表的な布団乾燥機の性能をまとめました。
犬の低温やけどは44~60℃の間で起こります。50℃の場合では3分ほどの接触で皮膚が損傷を受けるため、犬の皮膚に適した犬用ドライヤーを使うことをおすすめします。
もし布団乾燥機を使用する場合には、毛が舞わないよう事前によくブラッシングをしたうえで、送風モードで乾かすようにしましょう。乾かすのに時間がかかると犬も体力を消耗してしまったり、ストレスの原因になったりするため、しっかりとタオルドライを行ってから乾燥するのがおすすめです。
製品名 | W数 | 温度 | 特徴 |
象印 スマートドライ | 905~910W | ・温風70℃以下 ・低温50℃以下 ・送風 | コード型でない |
日立 アッとドライ | 680W | 50℃以上 | HEPAフィルター搭載 |
アイリスオーヤマ ハイパワーツインノズル | 1000W | 50℃以上 |
タオルドライをし、自然乾燥させる
自然乾燥は基本的にはおすすめできません。その理由は以下の2つです。
- 皮膚病のリスクが増加する
- 体温が低下する
特に小型犬や、まだ年齢の低い犬、シニア犬の場合には、体温低下が犬の体調に大きく影響を及ぼす場合もあります。
シャンプーをしたあとには必ずタオルドライを行い、可能な限り犬用ドライヤーを活用してしっかりと乾かしてあげるようにしましょう。
吸収力の高いタオルを使うことで、時短になります。
自然乾燥のリスクについては次の章にて詳しく解説します。
犬を乾かさないのはNG?その理由とは
犬を洗ってあげたあとは、自然乾燥ではなくしっかり乾かすようにしましょう。
自然乾燥では以下の問題が起こりやすくなります。
- 湿気が残ると皮膚病のリスクが増加
- 毛が絡まりやすくなる問題
- 犬が冷えないためのケアの重要性
ドライヤーを用いた乾燥が望ましいですが、難しい場合でも吸収力のあるタオルを使ってしっかりタオルドライをしてあげましょう。
犬用ドライヤーの代用品を使うときの注意点と工夫
代用品を使うときに最も重要なのは、使う代用品が犬の皮膚や毛に優しいかどうかです。
家庭用ドライヤーや扇風機などを使用する場合、温度や風量の設定に注意を払いましょう。特に温度が高すぎると犬の皮膚を傷つけてしまうことがあるため、低温設定や送風モードにして使用することが大切です。風量が強すぎる場合も、犬が怖がったり不快に感じたりする可能性があるので、犬のサイズにあった風量で優しく乾かす工夫が求められます。
犬の皮膚は人間よりも薄く敏感であるため、温風を使用する際は必ず低温に設定し、犬の体から少し離して使うようにしましょう。急激に温度が高くなることを避けるため、ドライヤーと犬の間に手をあてて、こまめに確認して安定した温度で乾かすことが重要です。
犬が怖がらないように乾かすコツとしては、ドライヤーを使うときに犬の後ろから乾かし始めるのがポイントです。
乾かす前に軽くブラッシングをしてリラックスさせ、犬が落ち着いた状態で始めましょう。音に敏感な犬の場合は、音が静かな代用品や風量調整が可能なものを選ぶと良いです。また、乾かしている最中に優しく声をかけてあげることで、犬が安心してリラックスできるようになります。無理に急がず、犬のペースに合わせてゆっくりと乾かすことを心掛けましょう。
まとめ:愛犬を守るために、代用品で賢くケアしよう
愛犬をシャンプーしたあとは、必ずしっかりと乾燥を行いましょう!
その際には犬用ドライヤーが最適ですが、人間用のドライヤーや布団乾燥機の冷風モードを活用することもできます。
ただし、毛がドライヤーの中や布団乾燥機の中に入ると故障の原因になるため、毛が舞わない工夫を行う必要があります。
愛犬の健康維持のために、正しい乾かし方を取り入れていきましょう!